エイプリルフール企画をやるのにポストトゥルース時代への批評性がないのは鈍感すぎる

石橋秀仁 (Hideto Ishibashi)
2 min readApr 1, 2017

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エイプリルフール 飽きた…… ネット企業のみなさん、これいつまで続けるの……? ふつうにフェイクニュースが増えただけで、単にウザいですよ。企業イメージにマイナスじゃない?

今年ってのは、昨年を経た時点なわけで、そういうコンテキスト大事ですよ?

フェイクニュースがアメリカ大統領選挙にも影響力を持ったと言われている時代に、いまだに素朴にエイプリルフール企画なんてやられてもね……

現実のフェイクニュースの圧倒的強度の前には、あまりにも取るに足らない虚構性だと言わざるを得ませんよ。

もし、あえて今年のエイプリルフールに何かやるなら、そういうポストトゥルース時代に対する批評性を持ったことをやらないと。さもなくば、知的にはゼロですよ。

商売と関係なく大人が遊んでみせてるわけでしょ? そこに知性がないって、単に楽しければいいって、それじゃただのヤンキー文化じゃん。

思考停止で年中行事化したエイプリルフール企画なんてものは、単にフェイクニュースを撒き散らす公害でしかないから、来年以降はやめて頂きたい。やるならやるだけの知的な価値のあることをやってもらいたいですわ。

「偽ニュース」騒動余波、北欧メディアがエープリルフールを自粛 (AFP)

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石橋秀仁 (Hideto Ishibashi)

ソフトウェア開発者/情報アーキテクト(IA)/アート・ファン https://hideishi.com